人にはモスバーガーに行く二通りの理由がある。
「ハンバーガー食べたい」と思ってモスバーガーに行く時と、「モスバーガーという店に行って何か食べたい」という時だ。
前者:スタンダードな、これぞ、どこに出しても誰が見たって誰が食べたってハンバーガー、というものがいい。That's、なもの。王道。「食べたいものが決まっていて店に行く」。意識的であれ無意識であれ。
後者:変わりネタもまたよし。季節感であれ和風エスニック風イタリア風などのテイストであれ、新しい味覚体験を提案してくれることを望む。これは「とりあえず店に行ってメニューを決める」
たこ焼きが食べたい時のたこ焼き、鯛焼きが食べたい時の鯛焼きは、王道でないものを選んだ場合の食べながらのコレジャナイ感は大変せつない。
例えば、「おろしポン酢たこやき」「お好み焼きふう鯛焼き」。
「店外に持ち出す食べ物」において、その場で食べるスペース(店舗であれベンチであれ)のない場所であれば、人はすんなりとスタンダードなメニューを選ぶように思う。思うに、手土産のこの箱を開ける時のことを想像することで、一旦外から自分の選択を見ることができるからじゃなかろうか。(これは統計をとってみないとわからない たとえば鯛焼きやのレジにて)。冒険メニューはなくていいのではないかとすら思う。
まあ、これはモスバーガーでなくたって、たとえばマクドナルドだってフレッシュネスバーガーと言っても良かったのだけれど、
ことの発端にある筆者の姉の発言:「こないだ、ちょっと吐き気がしてる時にモスに行ってさ、スープご飯食べたけどけっこうよかったんだ」
もちろん真っ先に「吐き気がしてる時にモス行っちゃうんだ」と言ったわけだが。ああそういうとりあえず店に行ったら(メニューの選択肢的な意味で)何とかなるっていうゆらぎは許容されているんだと感慨深かったもんで。
これが、筆者が変わり種こそ常連向けのメニューなんだなと思うわけである。
ただ、幸せに新鮮な気持ちで楽しませて頂くためには、通いたいぐらいの心で実際は通わないぐらいの付き合い方が最上だと信じてやまない。
変わらない物は作っている側が思っているよりもずっと貴重。
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画像は自宅たこ焼き
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